住環境アドバイザー松岡在丸(まつおかさいまる)による住まいのカウンセリング
トップページ
子供たちが二十歳を超えても、親を出迎えに玄関まで来てくれる!

家族の幸せを左右する子供の『反応』とは?

あなたが帰宅すると、子供たちはどんな反応をしていますか?

私の家では、私が仕事から帰宅すると、二十歳を超えた二人の娘も、そして大学受験を控えて勉強に励んでいる息子も、何かをしているその手を止めて玄関まで私を出迎えに来てくれます。

建築業を営むわたしは2009年に自宅を新築し、たくさんのユーザーがこの家を見学してきました。また、開催している『ハウジング・スクール』でも皆さんの相談に乗ってきました。

そんな中で参加者の多くがとても驚かれ、興味を持ってくださるのは、「私が帰宅したときに大きくなった子供たちが玄関まで出迎えて、荷物まで持ってくれる」という話です。

家に帰ると、家族がみんなで「おかえりなさい」と声を掛けてくれる。当たり前のようなことですが、現代社会においてこの当たり前のことが出来ていない家庭が増えているのではないでしょうか。

30年も家づくりを仕事にしてこれまで数え切れないほどのご家族のお話を伺ってきましたが、子供が大きくなると、自分が帰宅しても知らん振り、ということが多くて嘆いている方がかなりの割り合いを占めていることに気付きます。

「松岡さん、子供をどうやって育てると、そんな風になるんでしょうか」

家づくりに関する勉強会なのに、そういうことを尋ねられることが実際に多いんです。

家族がコミュニケーションを取るということは欠かせません。ところが近頃では適切なコミュニケーションが不足しており、家族がバラバラになっているケースも多々あります。

では、我が家で今でも良いコミュニケーションが取れている一番の秘訣を教えましょう。


どんなルールがありますか?

一戸建てに住む前の私たち家族は、マンションの一室に住んでいました。マンションの間取りは、他の一般的なものと大きな違いはありません。玄関は北側にあり、日当たりの良いリビングは南側にありました。

私はこのマンション住まいの中で、家族のコミュニケーションを保つための一つのルールを設けました。

『自分が帰宅したら、最初に必ず一番奥のリビングに来て、母親を探す』

これを徹底しました。子供たちは家に帰って自室に入ると、滅多なことではリビングに来なくなります。ですから、まずは母親を見つけ出して、「ただいま」「おかえり」というコミュニケーションを図るように徹底したのです

しかしこれだけではありません。誰かが帰宅したときには、当人が私たちのところに来るのを待つだけではなく、私たち親が、まず子供たちを玄関まで出迎えに行き、そして子供たちのかばんを持ってあげたのです。私たち夫婦は、子供たちが幼いときからこれを実践してきました。

何をしていても、出迎えることを優先する ――。

そうした親の姿勢が、いつしか子供たちの生活や精神の中に「しつけ」として備わっていったのでしょう。今24歳になった長女も、私が帰宅すると玄関まで迎えに来てくれます。

妻が買い物から帰宅したときにも、私が玄関まで出迎えて、そして荷物を持ってあげます。子供たちも同じようにして育ち、そしてそれが今でも染み付いているんです。経験的には、子供が10歳になるまでにこうしたことがしっかりと染み付くようにならないといけません。


今、私たち夫婦は本当に幸せです。

2009年に家を新築するときに、我が家のこうした習慣を引き続き実践しやすいようなプランニングを考えました。マンション生活で徹底してきたので、コミュニケーションを図る上で余計な壁がなくなったこともあり、家族の距離はますます縮んだ気がしています。

住まいというのはハード面だけに依存するのではありません。

どんな習慣があるか、どんなしつけが徹底されているか、どんなコミュニケーション文化を築いているか、ということが関係しているんです。

そういうことをしっかりと考えて生活してきた上で新しい家を建てたので、私の家づくりは本当に「成功した」と心の底から言えるんです。



トップページ≫