住環境アドバイザー松岡在丸(まつおかさいまる)による住まいのカウンセリング
トップページ
次第に生じてゆく子供との間の溝。コミュニケーションを取り易くする工夫をしよう!

気付いたら子供の心がわからなかった

日常の家事・仕事・雑用に追われ、忙しく過ごしつつも、どこかで子供のことは気にかかっているもの。

ところが、なかなか家族全員が揃って食事をすることも出来ず、たまに食卓を囲んでも会話よりもテレビに集中している。

「食器を自分で下げなさい」

そういうあなたの言葉に従いはするものの、キッチンのシンクまで食器を運んだらそのまま「ごちそうさま」も言わずに二階の自室に行ってしまう子供たち。

そんな家庭が増えていると聞きます。ところが、中高生の親御さんが、あるきっかけで子供との間に生じた溝を埋めることが出来るようになったそうです。


短くても共同作業を

食器をシンクまで運んだあとの作業は、奥様たちは皿洗いに忙しく働きます。その間に、子供たちは二階に行ってしまい、夫はテレビやパソコンの前で自分の時間を楽しんでいる。

ところが、この状況を、改善する方法があったようです。

アメリカで主婦たちが子供たちの非行防止に役立てようと、食器洗い乾燥機を家庭に導入し、皿洗いに奪われていた時間を家族とコミュニケーションを取るための時間に変換したという例を聞いた日本のある主婦は、その事例を元に工夫を凝らして改善を図りました。

卓上型の小さな食器洗い乾燥機を購入し、子供たちが食器洗い乾燥機に食器を入れ、スイッチを入れるように促したんです。

すると、物珍しさから、子供たちが、食器洗い乾燥機の作業を見守り、そこからなかなか離れなかったというのです。

「食器洗い乾燥機、便利でいいわね。お母さん、凄く楽になったわ

その一言とともに、家族が次第に後片付けに自分の時間を使い始めたんですね。ほんのひと時、実に簡単な作業ですが、同じキッチンに子供たちとともに「食器を洗う」という作業をしたことになりました。

しかし、この方はそれで終わりにはしませんでした。


5日目で大きな進展

最初は物珍しさを感じていても、一週間もすれば、それが新たな日常になってしまいます。子供たちが食器洗い乾燥機に飽きてしまうのも時間の問題です。

そこでこの方は、食器洗い乾燥機が活躍している間に、果物やケーキなどの食後のデザートを用意しました。

「今日は食後のデザートがあるから、みんなちょっと待っててね」

そう言って、ダイニングで待っててもらったそうなんです。

「珍しいね、食後のデザートなんて」

子供たちは、一体今日は何の日だっけ?と悩んでしまったようですが、食後のデザートは、特別な日に限る必要はありません

「買い物に行ったら、○○が美味しそうだったから、たまには食後のデザートにみんなで食べようと思って」

そういって、食卓にデザートを並べたんですね。

デザートが並んだ、いつもと違う雰囲気のダイニングテーブルに、子供たちは目を大きく見開いていました。

その日の会話は、「これ、美味しいね」という他愛の無いものでした。

しかし、翌日も、今度は違うデザートを用意したんです。このときは、お茶も一緒に用意しました。

そしてさらに次の日、子供たちは、「今日のデザートは何?」と尋ねてきたたんです。

そう、食後、食器をシンクに置いたら無言で自室に行ってしまってた子供たちが、夕食後のデザートタイムを楽しみにするようになったというんです。

これは大きな変化ではないでしょうか。この頃にはみんな、「食器を下げなさい」と言わずとも、自ら食器洗い乾燥機に食器を入れてスイッチを入れるようになっていたんです。


会話の糸口を掴んだ賢い一言

いつまでもデザートで子供たちの関心を保つのも限界があるでしょう。それに、目指すところは子供と心を通わせること。

とはいえ、いきなり「あんた、最近学校でどうなの?」と尋ねたところで、子供との間に生じている溝を埋めることにはなりません。

そこでこのお母さんは、「何か食べたいものある?」と子供に尋ねたんです。

すると、子供が驚きました。そして子供が驚いたことに自らがハッとさせられたのです。

最近、子供の好みについて子供と話をすることも無かった、と。

子供は、少し考えたのち、「そうそう、○○を食べてみたいと思ってたんだ」と話しました。

そこでお母さんは、「へぇ、そんなのどこで知ったの?」とさりげなく聞いてみたんです。

これがきっかけとなって、デザートにまつわることではありますが、子供が少しずつ自分のことを話し始めました。

そして翌日、子供が望んだデザートを出して、それをみんなで食べているときに、そのデザートをどこで買ったのか、どうして子供がそれを食べたいと思ったのか、という話題で会話が弾んだというのです。

そこからは思ったほど苦労せずに、子供とのコミュニケーションを取れるきっかけが作れるようになっていったそうなんですね。


難しく考えてはいけない

子供との会話で、何かを教えようとか何か小言を言おうとしてはなりません。まずは子供がどんな日常を送っているかをさりげなく尋ねることができます。

そのためには、今の皆さんの「家事」「雑事」の負担を少しでも減らし、そのようにして生まれた時間を子供とのさりげない会話のために工夫して用いることができるんです。

実際、アメリカで、食器洗い乾燥機を導入することが子供の非行防止に役立つという論文が発表されています。

日本では、節電になるから、水不足対策になる、エコだから、という要素で導入するかどうかを悩む食器洗い乾燥機ですが、むしろ、子供と過ごす時間を生み出し、そして子供と打ち解けるきっかけを作るためにこうしたテクノロジーを活用することができる、ということを学べるのではないでしょうか。



今回の例のご家庭では、食器洗い乾燥機の導入においてその後も様々な工夫を凝らし、子供との間に生じていた溝を埋めることが出来たようです。

あなたも、自分のご家族・子供たちとのコミュニケーション不足を感じることがありますか?

もしそう感じるのでしたら、それを改善するために何を工夫すればよいのかをぜひとも想像してみてください。

そのようにして払うあなたの努力は、必ず「家族の絆」を深めるという結果を生み出すことになるでしょう。



トップページ≫