住環境アドバイザー松岡在丸(まつおかさいまる)による住まいのカウンセリング
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リビングは「家での過ごし方」を問う、家族の姿を表わす空間
以下の2つ以上の項目で問題があるなら、
リビングの使い方を考え直す必要があります!


プラン:エントランスから「遠い」と感じさせない距離にあるか
 
エントランス(玄関)を入って、最初にたどりつく部屋はどこでしょうか。家族が集っている空間から家族を見送る・出迎える場所であるエントランス(玄関)までは遠いでしょうか。

最も居心地が良い空間をリビングにすると、家族は自然にそこに集まってきます。帰宅して、家族が集うそのリビングに最初に足を踏み入れることができれば、毎日の生活は爽やかになります。

また、リビングはパブリックスペース。友人や親族が集まって接待する場所でもあります。ですから、玄関から一番近いところにリビングがあるほうが何かと良いものなのです。


プラン:複数の人が集まってイベント事ができているか
 
家族、友人、知人が集まって、イベントができるというのはとても大切なことです。記念日だったり、発表会だったり、何かとパーティーができると、リビングは社会と人間関係の基地になります。

そのためには広さだけでなく防音性能、トイレ・風呂・他の部屋との位置関係も重要なポイント。日本ではリビングとはとかく「家族がくつろぐ場所」という認識が強いものですが、海外では異なります。家族の場所はむしろダイニングで、リビングは家族や友人たちが集うパブリックスペースとして使います。

快適で使いやすいリビングは、家族だけでなく親族や友人たちが集まってくる。集まってくる空間にはイベント事がある。そういうことなんです。


プラン:複数の人がそれぞれ違うことを行なえるだけの広さがあるか
 
たとえば5人家族が、ひとつの部屋でそれぞれ別のことをするところを想像してみてください。パソコンでインターネットを使っている家族、テレビを観ている家族、手芸や趣味を行なっている家族。それぞれが自分の部屋に閉じこもってこうしたことをするか、みんなで一つの部屋でするか。それを左右するのが、リビングの広さです。

狭いリビングだと人口密度が高くなって居心地が悪くなります。同じ空間に居ながらも、それぞれが自分のペースを保てるだけの広さを作れば、自室に閉じこもるのではなく、家族が揃っていることが自然になります。

リビングの広さを15畳以上、できれば20畳以上は設けて、「自室に閉じこもるのは、そうするのが必要な時だけ」という意識になれる空間を作りましょう。


プラン:朝9時以降に太陽光で明るくなるか
 
昼間、もし家の中で奥さまが過ごすとしたら、どこにいますか?やはり伸び伸びできるリビングではないでしょうか。では、午前9時以降の明るい日差しがリビングを照らし、照明を点けなくても過ごせる健康的な空間にしましょう。

昼間は、奥さまたちがおしゃべりしながらお茶を楽しんだり、若いママが赤ちゃんと遊んだり、という時間になります。では、リビングに日差しが入らず、暗いとしたらどうでしょう。

家にいるよりも外に行くほうが楽しい、ということになりかねません。家に閉じこもっているという印象ではなく、家で過ごすほうが快適、と思えるリビングにしておくことで、精神的な爽やかさを保つこともできるんです。


環境:近隣の騒音が聞こえないか。リビングの笑い声が近所に迷惑でないか。
 
家族がイベントを楽しんだり友人たちと談笑したり、というその空間が、周囲の音が聞こえたり周囲に迷惑をかけないよう静かにしないといけないと気にしたり、であってはなりません。

防音性能はそのためにあります。たとえばイベント事を楽しもうとすると、平日の夜か日曜日ということになります。多くの場合は近隣の皆さんもゆっくり過ごしたいと考える時間帯。

自由にパブリックスペースを活用したいのであれば、「音」に対してはしっかりと対策を施しておきましょう。