住環境アドバイザー松岡在丸(まつおかさいまる)による住まいのカウンセリング
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住まいと間取りの採点帳<11>
地上3階地下1階。果たしてこの建物は住みやすいのか?

CASE-29 この間取り、あなたの評価は?(実際の建物です)
 
  松岡の評価・・・間取り満足度22.5%

土地の形状は悪くないのに、各部屋の配置が悪い、典型的な例です。例えば、朝のキッチンが暗い。トイレが玄関から近い。2階の廊下が狭いし暗い。寝室が隣同士で壁一枚。午前中リビングが暗い。一番いい場所に、あまり使わないような和室が来ている。洗面所が暗い。とにかく、問題だらけの家ですね。とはいえ、これがいわゆる日本の「建売住宅」と呼ばれるものの主流な間取りです。このような家で、家族のコミュニケーションも何もあったもんじゃないですね。


CASE-30 この間取り、あなたの評価は?(実際の建物です)
 
  松岡の評価・・・間取り満足度22.5%

上のCASE-29と偶然にも同じレベルの点数がつきました。階段の形状を見る限りでは、オリジナリティーを打ち出した珍しいタイプの間取りに見えるかも知れませんが、基本的な問題点は同じです。玄関を入って目の前にトイレ。2階の廊下が暗い。加えて、バスルームが2階にある、というのも問題です。土地と建物の大きさから、限界であるということで2階に浴室を持ってきていると思いますが、この場所が、果たして、20年後にも快適に暮らせる家ということになるでしょうか。詰め込み型の設計をしたことがよくわかります。


CASE-31 この間取り、あなたの評価は?(実際の建物です)
 
  松岡の評価・・・間取り満足度37.1%

地上3階地下1階という珍しい建物です。この建物の過ごしやすさを唯一救っているのは、やはり37.5帖の大LDKですね。2階にリビングがあるので生活空間の確立は慣れるまでが大変ですが、一度慣れてしまえば、心地好く過ごせると思います。とはいえ、年配者にとっては住み辛く、せっかくコンクリートで建てた頑丈な家でも、30年もすれば住めなくなってしまう間取りの典型的なパターンですね。ホームエレベーターを導入できるスペースもありません。ウォークインクローゼットもかなり大きいので、こだわりのある方の注文住宅、という感じがします。3階の個室にもダイニングを通るということで、子供の孤立化も防ぐことができます。

とはいえ、この物件が売りに出されているということ自体、どんな理由があったかわかりませんが、長く住まなかった、ということの証明です。この家を好んで買うのは、将来のことを読めない若い家族でしょうね。