住環境アドバイザー松岡在丸(まつおかさいまる)による住まいのカウンセリング
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住まいと間取りの採点帳<12>
ほぼ同じ敷地、ほぼ同じ形状の建物。間取りが違うと?

CASE-32 この間取り、あなたの評価は?(実際の建物です)
 
  松岡の評価・・・間取り満足度11.2%

絶対に買ってはいけない家です。絶対に住んではいけない家です。ほとんどすべてにおいて悪い、典型的な例です。この間取りを見るだけでも、構造躯体も弱く15年で建付けも悪くなってギシギシ鳴り始める、ということが想像できるくらい、「ウサギ小屋」と呼ばれる日本の建売住宅の王道と言えます。

北側に引っ込んだ暗くて狭い玄関に、誰が帰ってきてもわからず、個室は隣の音が筒抜け。年配者にとっては極めて住み心地が悪く、階段を昇降する音も丸聞こえの狭くて落ち着かないトイレ。洗面所も狭くて暗く、キッチンには朝日も入らない。

このような家には絶対に住まないでください。


CASE-33 この間取り、あなたの評価は?(実際の建物です)
 
  松岡の評価・・・間取り満足度12.4%

上のCASE-32と同じ業者、同じ不動産で扱われている物件です。こちらが1号館、上のCASE-32が2号館として、広告に入っていた物件です。平面図を見る限り、家の外壁形状が同じであることがわかります。違いは1階ですね。2階は全く同じです。

さて、この建物も住んではいけない家です。主な理由は上のCASE-32と同じですが、比べると満足度が若干違います。CASE-32ではキッチンが西側にあったためにダイニングの位置が西側でリビングスペースが東側にありました。こちらのケースではダイニングが東側に来ています。これは、朝日によって爽やかに朝食をとりやすい位置。またキッチンも東側ですので、ダイニングの光が入りやすい。カウンターキッチンになっているのも好印象です。その分、キッチンが玄関から離れてしまっているので、買い物から帰ってたくさんの食材を、玄関、扉、狭い間口を向きを2回以上変えてキッチンへと運ぶ姿を想像するとマイナス面もあります。

なぜ同じような条件で、あえてCASE-32のような悪い家を建てるのか。両方ともこちらの間取りにすればいいのに、ということですね。間取りを変えて無駄な「個性」を出そうとする時点で、その建売業者は失格です。